NFLのセーフティとは?なぜ2点入る?条件やタッチバックとの違いを初心者向けに解説

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NFLの得点といえば、 タッチダウンの6点やフィールドゴールの3点が有名です。

しかし試合を見ていると突然、 守備側に「2点」が入ることがあります。

これがセーフティ(Safety)です。

「自分のエンドゾーンで倒されただけなのになぜ2点?」 「タッチバックとは何が違う?」 「セーフティの後はどちらのチームが攻撃する?」 と疑問に感じる人も多いでしょう。

この記事では2026年NFL公式ルールをもとに、 セーフティになる条件、なぜ2点入るのか、QBサックやファンブル、反則で起こるケース、タッチバックとの違い、セーフティ後のプレー まで初心者向けに分かりやすく解説します。

SAFETY
自陣エンドゾーンで
捕まると、相手に2点。

セーフティはディフェンスが直接得点できるNFLの代表的なプレーです。 しかも得点後のボール所有にも大きな影響があります。

2点 通常の
セーフティ
END ZONE 自陣エンドゾーンが
重要
20yd 失点後は自陣20ydから
フリーキック
DEF 守備側が得点する
珍しい形

NFLのセーフティとは?

セーフティとは、 主に攻撃側が自分たちのエンドゾーン内でプレーを終えてしまったときに、 相手チームへ与えられる得点です。

通常のセーフティが成立すると、 相手チームに2点が入ります。

2
SAFETY = TWO POINTS ディフェンスに2点

タッチダウンのように相手エンドゾーンへ攻め込むのではなく、 相手オフェンスをそのチーム自身のエンドゾーン内で追い込むことで生まれる得点です。

初心者向けに一言でいうと

「攻撃側が自分のエンドゾーン内でやられると、守備側に2点」 と覚えておけば、まずはOKです。

一番分かりやすいのはQBがエンドゾーンでサックされるケース

NFLで最も分かりやすいセーフティが、 QBが自陣エンドゾーン内でサックされるプレーです。

1 SNAP 自陣ゴール前から
プレー開始
→
2 QB QBが自陣
エンドゾーンへ
→
3 SACK エンドゾーン内で
サック
→
4 SAFETY 相手に
2点
EXAMPLE 01

オフェンスが自陣2ヤード地点からプレー開始。

QBがスナップを受けて後ろへ下がり、 自陣エンドゾーン内へ入る。

そこでディフェンスにサックされる。

→ セーフティ。ディフェンス側に2点。

セーフティになる主なケース

セーフティはQBサックだけで起こるわけではありません。

2026年NFLルールを初心者向けに整理すると、 次のような場面が代表的です。

CASE 01 QBがサックされる

自陣エンドゾーン内でボールを持ったQBがダウン。

CASE 02 ランナーがタックルされる

RBなどが自分のエンドゾーンへ下がり、そこでダウン。

CASE 03 ファンブルが外へ出る

自分たちの力で自陣エンドゾーンへ入ったボールが、エンドラインの外へ出る。

CASE 04 エンドゾーン内で反則

攻撃側が自陣エンドゾーン内でホールディングなど特定の反則を犯す。

CASE 05 Intentional Grounding

QBが自陣エンドゾーン内でインテンショナル・グラウンディングを犯す。

CASE 06 スナップが後方へ抜ける

悪いスナップなどが自陣エンドゾーンを越えてアウトになる。

ファンブルが自陣エンドゾーンの外へ出てもセーフティ

セーフティを理解するうえで、 「選手がタックルされたか」だけを見るのは不十分です。

ボールそのものがどうなったかも重要です。

EXAMPLE 02

QBが自陣5ヤード地点でファンブル。

ボールが後方へ転がって自陣エンドゾーンへ入る。

そのままエンドラインの外へ出た。

→ 攻撃側がボールを自陣エンドゾーンへ送り込む原因を作っているため、 セーフティになる可能性があります。

NFLでは、このとき 誰のプレーがボールをエンドゾーンへ送り込む原因になったのか が非常に重要です。

「Impetus」がセーフティを理解するカギ

NFLの公式ルールには、 Impetus(インピタス) という考え方があります。

日本語でざっくり表現すると、 「誰の力・プレーによってボールがエンドゾーンへ入ったのか」 という意味です。

ボールをエンドゾーンへ送った原因 主な結果
自分たちのプレー セーフティの可能性
相手チームのキック・パスなど タッチバックの可能性
ここが超重要

自分で自陣エンドゾーンへ持ち込んだ → セーフティ

相手が自分のエンドゾーンへ送り込んできた → タッチバック

厳密には例外がありますが、初心者が違いを理解するときはこの考え方がかなり分かりやすいです。

セーフティとタッチバックの違い

セーフティと最も混同しやすいのが、 タッチバックです。

どちらも自陣エンドゾーンでプレーが終了することがありますが、 結果はまったく違います。

SAFETY

自分たちのプレーによってボールが自陣エンドゾーンへ入り、 そこでダウンするなど。 相手に2点。

TOUCHBACK

相手側のキックなどによってボールが自陣エンドゾーンへ入り、 そこでデッドになるなど。 得点は入らない。

セーフティ タッチバック
得点 相手に2点 0点
主な原因 自分たちのプレー 相手側のプレー
エンドゾーン 自陣 自陣
その後 失点側がフリーキック タッチバックを得た側が攻撃

インターセプトしてエンドゾーンで倒れたらセーフティ?

必ずしもセーフティではありません。

例えばディフェンダーが自陣エンドゾーン内でパスをインターセプトし、 そのままプレーを終えた場合は、 通常タッチバックになります。

なぜなら、ボールをそのエンドゾーンへ送り込んだ主な原因は 相手QBが投げたパスだからです。

EXAMPLE 03

オフェンスがエンドゾーンへパス。

↓

ディフェンダーが自陣エンドゾーン内でインターセプト。

↓

そのままプレー終了。

→ 基本的にはタッチバック。セーフティではありません。

インターセプト後の勢いでエンドゾーンへ入った場合は?

さらにNFLには Momentum Exception(モメンタム・エクセプション) と呼ばれる重要な例外があります。

例えばディフェンダーがフィールド内でインターセプトしたものの、 捕球したときの勢いでそのまま自陣エンドゾーンへ入ってしまったケースです。

そこで倒されたからといって、 自動的にセーフティになるわけではありません。

条件を満たせば、 最初にボールのポゼッションを確立した地点 がボールの位置として扱われます。

MOMENTUM EXCEPTION

ディフェンダーがフィールド内でボールを奪い、 そのときの元々の勢いで自陣エンドゾーンへ運ばれた場合には、 セーフティを防ぐための例外ルールがあります。

エンドゾーン内のホールディングでもセーフティになる

NFLのセーフティは、 ボールを持った選手が倒されたときだけではありません。

攻撃側が自陣エンドゾーン内で反則を犯した場合にも、 セーフティになることがあります。

代表的なのが、 オフェンシブラインのホールディングです。

EXAMPLE 04

オフェンスが自陣1ヤード付近からパスプレー。

QBを守ろうとしたOLが、 自陣エンドゾーン内でディフェンダーをホールディング。

ディフェンスがその地点でのペナルティ適用を選択。

→ セーフティになり、ディフェンス側へ2点。

NFL中継で、 「QBはエンドゾーンから逃げられたのにセーフティになった」 という場合は、 オフェンス側の反則が原因になっている可能性があります。

Intentional Groundingがエンドゾーンで起きてもセーフティ

QBがサックを避けるために、 ルール上認められていない形でパスを捨てる Intentional Grounding(インテンショナル・グラウンディング) も重要です。

QBが自陣エンドゾーン内からこの反則を犯した場合、 セーフティになります。

観戦ポイント

ゴールライン直前ではQBが 「サックされないこと」だけでなく、 無理にボールを捨ててIntentional Groundingを取られないこと も重要になります。

普通のインコンプリートパスはセーフティにならない

ここも初心者には紛らわしいところです。

QBが自陣エンドゾーン内から合法的なフォワードパスを投げ、 そのパスが普通にインコンプリートになっただけなら、 セーフティではありません。

自陣エンドゾーン内のQB 結果
サックされる セーフティ
Intentional Grounding セーフティ
合法的なパスがインコンプリート セーフティではない

エンドゾーンから少しでもボールが出れば助かる?

ゴールライン際では、 ボールがどこにあるかが非常に重要です。

NFLルールでは、 エンドゾーン内にあるボールをフィールド側へ持ち出す場合、 ボール全体がフィールド・オブ・プレーへ出るまで、ボールはエンドゾーン内にある と扱われます。

つまり、 ボールの先端だけがゴールラインを越えたように見えても、 自陣エンドゾーンから完全に脱出したとは限りません。

GOAL LINE CHECK

攻撃側が自陣エンドゾーンから逃げる場面では、 ボール全体がゴールラインを越えてフィールド側へ出たか に注目すると判定を理解しやすくなります。

セーフティになるとなぜ2点入る?

では本題です。

なぜセーフティは1点でも3点でもなく、 2点なのでしょうか。

まず現在のNFLルールでは、

  • タッチダウン:6点
  • フィールドゴール:3点
  • セーフティ:2点

と得点価値そのものがルールで決められています。

セーフティは、 守備側が相手オフェンスを 相手自身のエンドゾーンまで追い込んでプレーを終わらせたことへの得点 と考えると理解しやすいでしょう。

ただし、 「タッチダウンより難易度がこのくらいだから2点」 のような計算式で現在の2点が決められているわけではありません。

HISTORY

実はプロフットボールではかなり昔からセーフティは2点でした。

1892年当時は、 タッチダウンが4点、フィールドゴールが5点、セーフティが2点 という現在とは大きく違う得点体系でした。

その後タッチダウンやフィールドゴールの価値は変更されましたが、 セーフティの2点は現在まで残っています。

つまり

「なぜちょうど2点?」に対しては、 現在のNFLルールで2点と定められており、その2点という価値はプロフットボールの非常に古い時代から続いている と考えるのが正確です。

セーフティ後はどうなる?

セーフティが強力なのは、 2点が入ることだけではありません。

セーフティを取られたチームは、 その後自陣20ヤード地点からフリーキックを行います。

AFTER A SAFETY

セーフティを取られたチームが自陣20ヤードから、 パント・ドロップキック・プレースキックのいずれかでボールをフリーキックします。

相手に2点 → 失点側が20ydからキック → 得点側がボールを受ける

そのため通常は、 セーフティで2点を取ったチームが、その直後のボールも受ける ことになります。

タッチダウンやフィールドゴールでは、 得点した側が相手へキックオフします。

一方セーフティでは、 失点した側がボールを蹴り返すのが大きな違いです。

セーフティが試合を大きく変える理由

「2点」だけを見ると小さく感じますが、 得点したうえで次の攻撃権も得やすいため、 実際には試合の流れを大きく変えるプレーです。

なぜ自陣ゴール前ではパントを選ぶことがある?

セーフティのルールが分かると、 NFLでのフィールドポジション争いも理解しやすくなります。

自陣ゴールライン付近まで追い込まれると、 オフェンスには大きなプレッシャーがかかります。

QBがサックされればセーフティ。 悪いスナップでも危険。 OLがエンドゾーン内でホールディングしても危険です。

そのためNFLでは、 相手を自陣ゴール前から攻撃させること自体がディフェンスにとって大きな武器 になります。

パントで相手を1〜5ヤード地点に閉じ込めるプレーが高く評価される理由のひとつもここにあります。

わざとセーフティを取られることもある?

あります。

非常に特殊な状況ですが、 試合終盤にリードしているチームが 意図的にセーフティを選ぶことがあります。

例えば十分な点差があり、 相手へ2点を与えてもリードが残る状況です。

パンターなどが自陣エンドゾーン内で時間を使い、 最終的に外へ出ることでセーフティを許し、 残り時間を減らす戦術が使われることがあります。

STRATEGY

残り時間わずか。

リードしているチームが自陣ゴール前。

無理に普通のパントを蹴って大きなリターンを許すより、 時間を使ったあと意図的にセーフティを取られる。

→ 2点を失う代わりに時計とフィールドポジションを利用する戦術になる場合があります。

実は「1点のセーフティ」も存在する

通常のセーフティは2点ですが、 NFLには非常に珍しい例外があります。

RARE NFL RULE 1-POINT SAFETY

タッチダウン後のTry、 つまりエクストラポイントや2ポイントコンバージョンのプレー中に 通常ならセーフティとなる状況が発生した場合、 相手チームへ1点が与えられるルールがあります。

通常のNFLゲームで見る可能性は極めて低いですが、 「セーフティは絶対にすべて2点」というわけではありません。

普通の攻守で起きるセーフティは2点、 Try中の特殊なセーフティは1点と覚えておきましょう。

「Safety」というポジションとは別物

NFLには、 ディフェンスのポジションとしても Safety(セーフティ)があります。

Free Safety(FS)やStrong Safety(SS)と呼ばれる選手のことです。

こちらは守備ポジションの名称であり、 今回解説している2点の「Safety」とは別物です。

NFLのセーフティに関するよくある質問

NFLのセーフティとは何ですか?

主に攻撃側が自分たちのプレーによって自陣エンドゾーン内でボールをデッドにした場合などに成立する得点です。 通常は相手チームに2点入ります。

セーフティはなぜ2点なのですか?

現在のNFLルールでセーフティは2点と定められています。 また、プロフットボールでは1892年時点でもセーフティが2点とされており、 他の得点価値が変化する中でも2点という価値が長く引き継がれています。

QBがエンドゾーンでサックされるとどうなりますか?

QBがボールを保持したまま自陣エンドゾーン内でダウンすれば、 原則としてセーフティとなり相手に2点が入ります。

エンドゾーン内のホールディングもセーフティですか?

攻撃側が自陣エンドゾーン内でホールディングなどの反則を犯し、 ディフェンスがその地点でのペナルティ適用を選択した場合、 セーフティになることがあります。

Intentional Groundingでもセーフティになりますか?

QBが自陣エンドゾーン内でIntentional Groundingを犯した場合はセーフティになります。

セーフティとタッチバックの違いは?

大きな違いはボールをエンドゾーンへ送り込んだ原因です。 自分たちのプレーが原因ならセーフティになる可能性があり、 相手側のキックなどが原因ならタッチバックになる可能性があります。 セーフティは相手に2点、タッチバックは得点なしです。

セーフティの後はどちらのチームがボールを持ちますか?

セーフティを取られたチームが自陣20ヤード地点からフリーキックを行います。 そのため通常はセーフティで得点した側がボールを受けることになります。

セーフティは1点になることもありますか?

通常のセーフティは2点です。 ただしタッチダウン後のTry中に通常ならセーフティとなる状況が起きた場合は、 相手に1点が与えられる特殊ルールがあります。

NFLのセーフティをまとめると
  • 通常のセーフティは相手チームに2点
  • 自陣エンドゾーン内でQBがサックされるのが代表例
  • ランナーが自陣エンドゾーン内でダウンしてもセーフティになり得る
  • 自分たちのファンブルなどが自陣エンドゾーンから外へ出てもセーフティになることがある
  • 自陣エンドゾーン内のオフェンス反則でもセーフティになる場合がある
  • Intentional Groundingを自陣エンドゾーン内で犯すとセーフティ
  • 合法的なインコンプリートパスはセーフティではない
  • セーフティとタッチバックは「誰がボールをエンドゾーンへ送り込んだか」が重要
  • セーフティ後は失点したチームが自陣20ヤードからフリーキック
  • Try中には非常に珍しい1点セーフティも存在する

NFLのセーフティは、 単に「守備側に2点入る珍しいプレー」ではありません。

相手を自陣エンドゾーンへ追い込み、 得点を奪ったうえで次のポゼッションまで有利にできる可能性が高いため、 試合の流れを一気に変える大きなプレーです。

次にNFLを見ていてオフェンスが自陣ゴールラインぎりぎりまで追い込まれたら、 QBだけでなくOLの反則、スナップ、ファンブル、ボールの位置にも注目してみてください。

「ここ、セーフティあるぞ」と分かるようになると、 ゴール前の攻防が一段と面白くなります。

NEXT RULES
このルールが分かったら、次はこの3本。
情報源:
NFL Football Operations「2026 NFL Rulebook / Rule 3 Definitions」
NFL Football Operations「2026 NFL Rulebook / Rule 8 Forward Pass, Backward Pass, Fumble」
NFL Football Operations「2026 NFL Rulebook / Rule 11 Scoring – Safety」
NFL Football Operations「2026 NFL Rulebook / Rule 14 Penalty Enforcement」
Pro Football Hall of Fame「Changing the Rules – Scoring」
※NFLのルールは変更される場合があります。この記事は2026年シーズンの公式ルールをもとに作成しています。
最終更新:2026年9月