NFLでタッチダウンが決まると、スコアにまず 6点が入ります。
しかし、その直後に試合が再開するわけではありません。
得点したチームには、さらに 1点または2点を追加で狙うチャンス が与えられます。
これがNFLの エクストラポイントや2ポイントコンバージョン です。
NFL中継では「PAT」という言葉も頻繁に登場するため、 「PATとエクストラポイントは同じ?」 「なぜキックは15ヤードからなのに2ポイントは2ヤードから?」 「毎回2ポイントを狙った方が得では?」 と疑問に感じる人もいるでしょう。
この記事では2026年NFL公式ルールをもとに、 PATの意味、エクストラポイントのルール、2ポイントコンバージョンとの違い、守備側が得点できるケース、1点セーフティ まで初心者向けに分かりやすく解説します。
「+1」か「+2」を狙う。
TD後はキックで1点を狙うか、 もう一度エンドゾーンへ攻め込んで2点を狙うかを選択できます。
6ポイント
1ポイント
2ポイント
呼び方
NFLのエクストラポイントとは?
NFLではタッチダウンを決めると6点が入ります。
その後、得点したチームには 追加で1点または2点を獲得するための1プレー が与えられます。
NFL公式ルールでは、このタッチダウン後のプレーを Try(トライ) と呼びます。
選択肢は大きく2つです。
守備側15ヤードラインからスナップし、 ゴールポストの間へキックを成功させれば1点。
守備側2ヤードラインから1プレーを行い、 タッチダウンと同じようにエンドゾーンへ入れば2点。
タッチダウン=6点
+キック成功=合計7点
+2ポイント成功=合計8点
と覚えておけば、NFLの得点はかなり分かりやすくなります。
PATとは何の略?
NFL中継では、 エクストラポイントを説明するときに 「PAT」 という言葉がよく使われます。
PATは Point After Touchdown の略です。
日本語にすると、 「タッチダウン後の得点」という意味になります。
NFL中継やニュースでは、 特にタッチダウン後の1点キックを 「PAT」「PATキック」「Extra Point」と表現することがよくあります。
Try=NFL公式ルール上のタッチダウン後の1プレー全体
Extra Point / PAT=一般的には1点を狙うキック
Two-Point Conversion=ラン・パスで2点を狙うプレー
PATはどこから蹴る?
2026年NFLでは、 1点を狙うTryキックは 守備側の15ヤードラインからスナップ します。
そこからロングスナッパーがボールをスナップし、 ホルダーがキッカーのためにボールをセットします。
ホルダーの位置やエンドゾーンの深さを含めると、 実際のキック距離はおよそ 33ヤードのフィールドゴール と同程度です。
キックのスナップ地点
2点を狙う地点
PATキックが成功する条件
基本的な仕組みはフィールドゴールと同じです。
キッカーが蹴ったボールが、 ゴールポストのクロスバーより上を通り、左右のアップライトの内側を通過 すれば成功です。
スナップ
ボールをセット
キック
1点
2ポイントコンバージョンとは?
2ポイントコンバージョンは、 キックを使わず 通常の攻撃プレーでもう一度エンドゾーンを狙う 方法です。
2026年NFLでは、 守備側の2ヤードラインからプレーを開始します。
その1プレーで、
- ランナーがボールをエンドゾーンへ運ぶ
- エンドゾーン内でパスをキャッチする
など、通常のタッチダウンと同じ条件を満たせば 2点が追加されます。
タッチダウンでスコアが20対21になった。
PATを成功させれば、 21対21で同点。
2ポイントコンバージョンを成功させれば、 22対21で逆転。
このように試合終盤では、 スコアによって2ポイントを選ぶ価値が大きく変わります。
PATと2ポイントコンバージョンの違い
| PAT・エクストラポイント | 2ポイントコンバージョン | |
|---|---|---|
| 得点 | 1点 | 2点 |
| 開始地点 | 15ヤードライン | 2ヤードライン |
| 方法 | キック | ラン・パスなど |
| 成功条件 | ゴールポスト内へキック | エンドゾーンへボールを運ぶ |
| 主な特徴 | 比較的安全な選択 | 成功すれば一気に2点 |
なぜ毎回2ポイントを狙わないの?
「1点より2点の方が多いなら、 毎回2ポイントコンバージョンを狙えばいいのでは?」 と思うかもしれません。
最大の理由は、 成功させる難しさが違うからです。
PATはキッカーが約33ヤードのキックを成功させれば1点を獲得できます。
一方、2ポイントコンバージョンでは、 ゴールラインまでわずか2ヤードとはいえ、 ディフェンスもエンドゾーンを守ることだけに集中できます。
短い距離でも簡単に突破できるわけではありません。
PAT=1点を比較的確実に取りにいく
2ポイント=失敗リスクを受け入れて2点を狙う
どんなときに2ポイントを狙う?
2ポイントを選択するかどうかは、 単純な成功率だけでは決まりません。
NFLのコーチは、
- 現在の点差
- 残り時間
- 残りポゼッション数
- オフェンスとディフェンスの相性
- キッカーの状態
- 天候や風
- 分析データ
などを考えて判断します。
タッチダウンが決まったら、 「次はPATかな?」ではなく、 現在の点差を見て2ポイントの可能性を考える とNFL観戦がさらに面白くなります。
PATを外したらどうなる?
エクストラポイントは必ず成功するわけではありません。
キックが、
- ゴールポストの外へ外れる
- クロスバーへ届かない
- ディフェンスにブロックされる
などした場合は、 1点は入りません。
例えばタッチダウンで6点を取ったあとPATを失敗すれば、 その得点シリーズは6点のままです。
2ポイントコンバージョンに失敗したら?
2ポイントコンバージョンでも同じです。
ランナーがゴールラインへ届かなかったり、 パスがインコンプリートになったりすれば、 追加点は0点です。
つまり、
| TD後の結果 | 合計得点 |
|---|---|
| タッチダウンのみ | 6点 |
| TD + PAT成功 | 7点 |
| TD + 2ポイント成功 | 8点 |
| TD + PAT失敗 | 6点 |
| TD + 2ポイント失敗 | 6点 |
守備側もPAT・2ポイントで得点できる
ここはNFL初心者には意外かもしれません。
Tryのプレー中は、 ディフェンス側にも得点するチャンスがあります。
例えば、
- PATキックをブロック
- ディフェンスがボールをリカバー
- 2ポイントのパスをインターセプト
- ファンブルをディフェンスが回収
などで守備側がボールを奪い、 反対側のエンドゾーンまでリターンすると得点になります。
Try中に守備側がボールを奪い、 相手側のゴールラインまでリターンしてタッチダウン相当のプレーを完成させれば、 守備側に2点が入ります。
オフェンスが2ポイントコンバージョンを選択。
QBのパスをディフェンダーがインターセプト。
そのままフィールドを反対側まで走り切り、 オフェンス側のエンドゾーンへ入る。
→ ディフェンス側に2点。
Tryは守備側がボールを奪った瞬間に自動的に終わるわけではありません。
そのためターンオーバーが起きても、 リターンできる状況であればプレーは続きます。
エクストラポイント中にも「1点セーフティ」がある
NFLには非常に珍しいルールがあります。
Try中に、 通常のプレーならセーフティになる状況が発生すると、 相手側へ1点が与えられます。
通常のセーフティは2点ですが、 タッチダウン後のTryだけは特別で 1点です。
NFLでは極めて珍しいケースですが、 ルール上は存在しています。
通常のセーフティ =2点
Try中のセーフティ =1点
Try中はゲームクロックが動かない
PATや2ポイントコンバージョンを行っている間は、 通常のゲームクロックは動きません。
タッチダウンが成立した時点で時計は止まり、 Tryが行われます。
その後、基本的にはキックオフを経て次の攻撃が始まります。
そのため試合終盤でも、 PATや2ポイントのプレー自体で残り時間が減っていくわけではありません。
なぜPATは15ヤードからになった?
現在のNFLでは1点キックを15ヤードラインから行いますが、 昔からこの距離だったわけではありません。
NFLは2015年シーズンから、 エクストラポイントのスナップ地点を 2ヤードラインから15ヤードラインへ後退 させました。
それまでPATキックの成功率が非常に高く、 ほぼ自動的に1点が入るプレーになっていたため、 キック自体へより大きな意味を持たせる狙いがありました。
一方、2ポイントコンバージョンは現在も 2ヤードラインから行われています。
この変更によってPATでもミスやブロックが起こる可能性が高まり、 コーチが2ポイントコンバージョンを検討する戦術的な意味も増えました。
フィールドゴールとPATは何が違う?
見た目はほぼ同じキックですが、 得点と使われる場面が違います。
| PAT | フィールドゴール | |
|---|---|---|
| 得点 | 1点 | 3点 |
| タイミング | タッチダウン後 | 通常の攻撃中 |
| 基本のスナップ地点 | 15ヤードライン | 攻撃が到達した地点による |
| ゴール条件 | ゴールポスト内 | ゴールポスト内 |
タッチダウンしたら必ず7点ではない
NFL初心者が最初に覚えておきたいのが、 「タッチダウン=7点」ではない ということです。
タッチダウンそのものは 6点です。
その後PATを成功させて初めて、 一連の得点が7点になります。
× タッチダウン = 7点
○ タッチダウン = 6点
○ タッチダウン + PAT = 7点
○ タッチダウン + 2ポイント = 8点
NFLのPAT・2ポイントコンバージョンに関するよくある質問
タッチダウン後に追加点を狙うプレーです。 一般的にはゴールポストへキックして1点を獲得するプレーをエクストラポイントと呼びます。
Point After Touchdownの略です。 NFL中継ではタッチダウン後の1点キックをPATと呼ぶことがよくあります。 NFL公式ルールではタッチダウン後のプレー全体を「Try」と呼びます。
キックが成功すると1点です。 タッチダウンの6点と合わせて合計7点になります。
2026年NFLでは守備側15ヤードラインからスナップします。 実際のキック距離はおよそ33ヤードになります。
守備側の2ヤードラインから行います。 1プレーでエンドゾーンへランまたはパスなどでボールを運べば2点です。
PATより成功させる難易度が高いためです。 NFLでは点差や残り時間、オフェンスの相性などを考えて1点と2点を使い分けます。
ディフェンスがボールを奪ったあと反対側のエンドゾーンまでリターンすれば、 ディフェンス側が2点を獲得できます。
はい。Try中にディフェンスがボールを確保し、 反対側のエンドゾーンまでリターンしてタッチダウン相当のプレーを完成させれば2点です。
PATや2ポイントコンバージョンなどのTry中に、 通常ならセーフティとなる状況が発生した場合に相手へ1点が入る特殊なルールです。 NFLでは非常に珍しいケースです。
- タッチダウン自体は6点
- タッチダウン後には追加点を狙う「Try」がある
- PATはPoint After Touchdownの略
- エクストラポイントのキック成功で1点
- 1点キックは15ヤードラインからスナップ
- 実際のキック距離はおよそ33ヤード
- 2ポイントコンバージョンは2ヤードラインから
- ラン・パスでエンドゾーンへ入れば2点
- TD+PATなら合計7点
- TD+2ポイントなら合計8点
- Try中に守備側が反対側までリターンしても2点
- Try中には非常に珍しい1点セーフティも存在する
NFLのタッチダウン後は、 ただキッカーが出てきて1点を追加するだけではありません。
点差や残り時間によっては、 PATを蹴るか、2ポイントコンバージョンを狙うか が試合結果を左右する重要な判断になります。
次にタッチダウンが決まったら、 スコアボードを見ながら 「ここは1点?それとも2点?」 と考えてみてください。
コーチがなぜその選択をしたのかまで分かるようになると、 NFL観戦はさらに面白くなります。
NFL Football Operations「2026 NFL Rulebook / Rule 11 Scoring – Try」
NFL Football Operations「NFL Football Basics / Extra Point」
NFL Football Operations「NFL Football Basics / Two-Point Conversion」
※NFLのルールは変更される場合があります。この記事は2026年シーズンの公式ルールをもとに作成しています。
最終更新:2026年9月



